「運動はしているのに筋力がついている実感がない」
「リハビリとして筋トレを勧められたけど、本当に必要?」
札幌市中央区・西18丁目の Do接骨院 では、こうした疑問を持つ患者さんが多く来院されます。
筋力増強は感覚的な努力ではなく、生理学的な適応現象です。
筋力が増える仕組みを「神経」と「筋肉」の視点から、医学的エビデンスを交えて解説します。
目次
筋力増強は「2つの変化」で起こる
筋力が強くなる=筋肉が太くなる、と思われがちですが、
実際には以下の2段階で進みます。
① 神経系の適応(Neural Adaptation)
開始:トレーニング開始後 2〜4週
- 脳から筋肉への信号伝達がスムーズになる
- 同時に動員できる筋線維の数が増える
- 不要な筋の力みが減り、動作効率が向上
📚 エビデンス
Morita et al.(2000)や Sale(1988)の研究では、
トレーニング初期の筋力増加の多くは神経適応によるものと報告されています。
👉 この時期は
- 筋肉の見た目は変わらない
- 「力が入りやすくなった」「動きやすい」と感じる
② 筋肥大(Muscle Hypertrophy)
開始:およそ4〜8週以降
- 筋線維の断面積が増大
- タンパク合成が促進
- 実際の筋力・持久力が向上
📚 エビデンス
ACSM(米国スポーツ医学会)のガイドラインでは、
筋肥大には一定以上の負荷と継続期間が必要と明記されています。
👉 「続けているのに見た目が変わらない」は
👉 生理的には“まだ正常”な段階
なぜ軽い運動だけでは筋力は増えないのか?
筋肉には「過負荷の原則」があります。
過負荷の原則とは
筋肉は
普段より少し大きな刺激 が加わったときにのみ適応します。
- 散歩 → 血流改善
- ストレッチ → 可動域改善
- 軽体操 → 機能維持
- 適切な負荷 → 筋力増強
👉 「動かしている=鍛えている」ではありません。
痛みがある人ほど筋力が低下しやすい理由
慢性的な痛みやケガがあると、
- 痛み回避による筋活動低下
- 脳がその部位を使わなくなる
- 筋萎縮(Disuse atrophy)
📚 エビデンス
疼痛による筋抑制は Arthrogenic Muscle Inhibition(AMI) と呼ばれ、
膝・腰・肩など多くの関節で報告されています。
👉 痛みがある=「安静だけ」では回復しない理由です。
Do接骨院での考え方
当院では、
- 痛みの原因
- 筋力低下の有無
- 動作パターン
を評価し、
✔ 今は神経適応を促す段階か
✔ 筋肥大を狙うべき段階か
を分けてトレーニングを設計します。
まとめ
・筋力増強は「神経 → 筋肉」の順で起こる
・見た目が変わるまでには時間が必要
・痛みがある人ほど筋力低下を起こしやすい

